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Bordeaux 2004 難しい年だが驚くほどよい 2005年4月10日


ボルドーでのプリムールウイークの終わりに当たって、ワイン生産者やジャーナリストたちは2004年が難しいヴィンテージであったと言われている中で、品質は満足するものだったと驚きの声をあげた、とデカンター誌は速報した。

しかしながら価格の下落は避けられず、高騰した2003年ヴィンテージのあとだけにバイヤーにとっては十分魅力的なものとなるだろうと伝えている。

カベルネソーヴィニオンとメルロについては、凝縮した色づきを伴ってよく熟し、タンニンも豊富であるとしながらも、2004年はぶどう園の管理をしっかりとおこなった者がご褒美を受けることができる年だと生産者たちは語っている。Canon La GaffeliereのStephan Von Neippergは、2004年は、ぶどう園管理に対して財政的に支えることができたところは、よい結果を得られただろうと話している。特に7月と8月は、明け方から夕刻まで毎日労働力を供給しなければならなかったからだ。

Chateau Cheval-BlancのKees Van Leeuwenは、2004年は収穫量が極端に多かったので、適切な産出コントロールをおこなって収穫を低く抑えることが、よいワインを造るために必要だったはずだと言っている。

こうしたぶどうの問題を反映して、醸造サイドからも2004年はワインを造るうえでも非常に難しい年だったと言う声が上がっている。というのは、未熟果が多く混入したぶどうからよいワインを造るというのは困難な注文だからだ。

市場はこの大量収穫年のワインが最終的な価格としてどの辺に落ち着くのかを探っている。Cheval-BlancのオーナーのPierre Lurtonは、多くの市場参加者が2004年が多産の年だと思っていて、ネゴシアンたちはワインは供給過剰となり、そのためそれが大きく価格に影響を与えると思っている。Cheval-Blancについて言えば、ある程度価格は下がるだろうが、どこかのワイナリーのように半額になるというようなことはないだろう、と予想している。ほかの生産者たちも多くはこの意見に同調している。

しかしながら世界市場のバイヤーたちからの価格引下げ要求は強く、20%程度の価格下落では話にならず買うものなど何もない。もし買うものがあるとすればよほどの名声を持ったワインだけだ、という声が多い。あるイギリスのバイヤーは、2004年のヴィンテージではより厳選した生産者のものだけを買うことになるだろうと述べている。2004年のボルドーについては、今後の価格の動きが注視される。






       

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